メニエール病を保険漢方で完治(体験談・回顧録)

産後以来、13年間メニエール病を患ったのち、保険漢方専門医にめぐりあって、完治した体験談・回顧録です。厳密に完治といえるのは天命を全うしたときかもしれないけれど、漢方治療の前後では、体調が根本的に異なり、再発しそうにないし、実際、再発していません。嬉しいことに、メニエール病完治以外にもよい効果がいろいろありました。メニエール等でお悩みの方にご参考になれば幸いです。

『漢方専門医』の選び方3つのポイント

 

前回のエントリーで、『漢方専門医』の見つけ方 5つのポイントを書きました。

 

では、通院できる範囲に『漢方専門医』が複数あったとき、より自分に適した漢方専門医をどうやって選ぶか。私の経験から3つのポイントを書きます。

 

にほんブログ村 病気ブログ メニエール病へ にほんブログ村       耳鳴り・めまい ブログランキングへ

 

 

1.保険が利くこと(保険適用内で治療したい場合)

せっかく健康保険料を支払っているのだから、できるだけ保険が適用されるところで治療を受けたいという場合。保険診療の登録をしているところなら保険が適用されるので、一般的な病院・医院などの『漢方専門医』なら適用されるところがほとんどだと思います。念のため確認してみてください。

 

ただし、動物性の漢方薬など、一部のお薬は保険外なので、そういったものを利用したい場合や、利用した方がよいのかどうかは、相談してみるのがよいと思います。

 

また、『漢方薬局』と言われる漢方専門の薬局は、『四診』をして処方もしてくださるのですが、一般的には保険外のところがほとんどです。

 

一部の『漢方薬局』などのウェブサイトで、保険適用漢方は『エキス剤』(生薬を煮出したものを蒸発乾固させた簡便な粉薬)なのに対し、保険外漢方は『煎じ薬』(組み合わせた生薬の原材料をそのままをパックしてあって、服用する前に自分で煮出すもの)なので効果が高いという記載を見受けますが、これは厳密には正しくありません。

 

保険適用漢方にも『煎じ薬』はあります。同じ処方であれば、『エキス剤』と『煎じ薬』では、一般的に『煎じ薬』の方が効果は高いようです。主な理由は、蒸発乾固の過程で、揮発性の成分が揮発してしまったりということが起こるのだと思います。また、『煎じ薬』の方が、処方を一から組めるので、患者さんにピッタリのオーダーメイド薬が作れます(これも、保険適用でも可能です)。ただ、服用の度に煮出す手間、特に、外出先で煮出すことができない場合があったり、また、『煎じ薬』を在庫している薬局が限られていたり、などを考慮し、通常は『エキス剤』が処方されることが多いです。

 

私の場合にもありましたが、『エキス剤』を使用してみて、お薬への反応が強く出てしまったり、望まない反応などが出やすい場合などは、『煎じ薬』で必要なものだけを一から組んだ処方に切り替えを検討されることもあります。

 

『煎じ薬』を処方された場合は、取り扱い薬局が限られるので、取り扱いのある薬局をいくつか示唆してくださる先生もいらっしゃいます。本来は、薬局を指定するのは禁止されているので、示唆するような形ですね……処方箋をいただいても路頭に迷うようだと困ってしまうので、示唆していただけるのは非常にありがたいです。

 

2.公的病院であること

これは、若干個人的な嗜好が入っているかもしれませんが、医師が病院の経営に関わっていないことをポイントとしてあげたいと思います。


漢方は、長年の中国や日本での経験に基づいた経験則が脈々と書物などで伝えられ、発展してきたものです。最近では、漢方の有効成分を特定しようと科学されているようですが、成分だけで説明がつかないといわれています。西洋医学が、比較的、科学に基づいている(つまり、因果がはっきりしていて、万人に再現性がある)のに対し、漢方は、科学というよりも、何百年、何千年という経験に基づいているものであるせいか、一部、ロジカルに説明のつかない部分があるように思います。つまり、先生の経験に基づいた勘どころや、ある意味ブラックボックス的な部分や試行錯誤的な面もあります。

 

ロジカルに説明がつかない面があるからこそ、不信感につながる要素を排除したくて、あえて、医師が病院の経営(もっと言うと、儲け)に関わっていないことをポイントのひとつに挙げたいと思います。民間組織でなく、公的な機関がわかりやすいと思います。信頼できる医師がいるなら、ここにこだわる必要はないかもしれません。

 

3.『漢方専門医』になる前の専門が、自分の症状と関係する分野であること

私のかかった『漢方専門医』は、元は産婦人科医でした。私の場合は、メニエールの発症が産後すぐだったこと、受診直前に基礎体温が今までにないくらい低く、さらに下がる一方であったことなどから、なにかしら婦人科に関する不調なのだととらえていたので、その分野に詳しい先生に出会えたのは、非常によかったと思います。詳しく説明してくださるので、納得がいきます。

もちろん、元の専門分野が異なっても、漢方についての専門家であれば、きちんと治療してくださるはずですのですので、この点に絶対こだわる必要はないでしょう。

 

以上、保険診療、公的機関、専門分野の3つを、複数の『漢方専門医』から一人を選ぶポイントとして挙げたいと思います。

 

もし、通える範囲に『漢方専門医』が一人しかいないなら、これらのポイントにこだわるよりも、一度かかってみて判断するのがいいと、私は思います。

「漢方も処方します」的な内科は、正直、素人が薬の説明書きを読んで選んで飲むのと、漢方に関しては大差ない気がするので、効くか効かないかは確率の問題だと、経験上、思っています(個人の意見です)。

 

にほんブログ村 病気ブログ メニエール病へ にほんブログ村          耳鳴り・めまい ブログランキングへ