発症から13年。漢方の専門医にたどり着いた経緯
メニエール病を発症したのは、産後すぐ。以来、耳鼻科、心療内科、内科、鍼などにかかっても、効かない、もしくは、一時的に効いてもすぐに症状は繰り返すばかり。これでは自宅安静の方がまだましと思うようになり、だんだんと病院に行かなくなっていました。
一方、発症から7年ほどがたったころ、40代になっても吹き出物が出ることが気になっていました。たまたま東洋医学に触れるきっかけがあり、その後、本を読んだり、千葉大学の漢方自由講座で得たにわか知識をもとに、自分で選んだ市販の漢方薬を飲んでみたところ、吹き出物が完治。ついでに、メニエールも軽症になり、完治はしないものの、生活に支障がなくなったので、その薬を飲み続けていました。
しかし、発症から12年目&13年目の夏……
久しぶりに、またあのぐるぐるめまいが起こり、その後、体がだるくて起き上がれない状態が約1か月続きました。食欲も落ち、体重は1か月で2キロ減。
約1か月寝込んでいたので、生活に支障をきたしていました。子どももさすがに心配しています。
家族からは「病院に行けば?」と言われましたが、それまでの13年間の経験から、「病院に行っても、効かなくてまずい薬(イソバイド!)を処方されるだけで治療できないから……」と答えて病院には行きませんでした。
その後も寝たり起きたりの日々がさらに1か月ほど続きました。自分で選んだ漢方をのんでいてもこの状態なのだから、何か別の対策が必要だと思い始め、まず、近くの内科で「漢方も処方します」というところ(漢方の専門医ではない)を受診し、漢方薬をひとつ追加していただいたものの、体に変化が現れず、効きそうな気配がありませんでした。
毎年の健康診断も異常なしだから、普通の病院でメニエール以外には処置なしになってしまいます。
このままではだめだと思って、漢方の専門医を検索したところ、ある国立大学病院で、漢方の専門医が外来診療をしていることを見つけ、診察を受けることにしました。